Accessサポート終了の歴史|歴代バージョンの終了日と教訓
Office 2007から2024まで歴代Accessバージョンのサポート終了日を公式ライフサイクル情報で年表化。2016/2019は2025年10月14日に終了済み、次の期限は2026年10月13日のAccess 2021。繰り返すパターンと教訓を整理します。
結論:Access 2007以降の買い切り版にはすべてサポート終了日がある
本記事で確認したAccess 2007以降の買い切り版(LTSC版を含む)には、いずれもサポート終了日が設定されています。Office 2007は2017年、Office 2010は2020年、Office 2013は2023年4月、そしてOffice 2016/2019は2025年10月14日にすでに終了済みです。2025年11月8日時点で次に控えるのはAccess 2021(Office LTSC 2021)の2026年10月13日です。
サポートが終了しても、Accessファイル自体はすぐに開けなくなるわけではありません。変わるのはセキュリティ更新と不具合修正の提供が止まることで、「使えなくなる」のではなく「守られなくなる」という状態になります。この繰り返しの歴史を年表で整理します。
歴代Accessバージョンのサポート終了年表
下表は、Microsoftの公式ライフサイクル情報で確認した各バージョンのサポート終了日です。確認できたバージョンのみ記載しています。「サポート終了日」の意味は製品・方針によって異なります。固定ライフサイクルポリシー(Fixed Lifecycle Policy)適用版(Office 2007〜2019)は延長サポート(Extended Support)終了日、Office LTSC 2021はメインストリームサポート終了日(延長なし)、Access 2021/2024の単体版はModern Lifecycle Policyの廃止予定日(Retirement Date)です。
| バージョン | サポート終了日 | 2025年11月8日時点 |
|---|---|---|
| Office 2007(Access 2007含む) | 2017年10月10日 | 終了済み(約8年前) |
| Office 2010(Access 2010含む) | 2020年10月13日 | 終了済み(約5年前) |
| Office 2013(Access 2013含む) | 2023年4月11日 | 終了済み(約2年半前) |
| Office 2016(Access 2016含む) | 2025年10月14日 | 終了済み(約3週間前) |
| Office 2019(Access 2019含む) | 2025年10月14日 | 終了済み(約3週間前) |
| Office LTSC 2021 / Access 2021 | 2026年10月13日 | 終了予定(約11か月後) |
| Office LTSC 2024 / Access 2024 | 2029年10月9日 | サポート中 |
| Microsoft 365版 Access | 確定した終了日なし(※) | サポート中 |
Office 2016と2019が同じ2025年10月14日という点に気づいた方も多いと思います。Microsoftが両バージョンを同一の延長サポート終了日に設定したためで、2019は後発にもかかわらずサポート期間が短い(2018年発売で約7年サイクル)という設計です。一方Office LTSC 2021はFixed Lifecycle Policyの対象ですが、製品固有の設定として延長サポートはなく、メインストリームサポート終了日の2026年10月13日がそのまま更新提供の終点になります。
なお、Access 2021の単体版(Modern Lifecycle Policy)も、Retirement Dateが同じ2026年10月13日です(公式ライフサイクルページで確認済み)。どちらの形態でも2026年10月13日が実質的な期限です。Microsoft 365版AccessはModern Lifecycle Policyのもとで提供されており、2025年11月8日時点で廃止の公式発表はありません。
10年から5年へ:サポート期間が短くなってきた経緯
上の年表を並べると、一つのパターンが見えてきます。Office 2007から2016まで、各バージョンはメインストリームと延長サポートを合わせて約10年でサポートが終わっています。
ただしOffice 2019は2018年発売で延長終了が2025年10月14日(約7年)と短めで、Office 2021(LTSC)は2021年発売で2026年10月13日(約5年)とさらに短縮されています。近年のバージョンほどサポート期間が短くなっている点には注意が必要です。
近年の買い切り版では、従来の約10年より短い約5〜7年のサポート期間が設定されています。当社では、Microsoft 365への移行を促す製品戦略とも整合する傾向とみています。2025年11月8日時点で、MicrosoftからAccessの廃止は発表されていません(「Accessは廃止される」という噂の検証も参照)。
サポート終了後も「動く」が「守られない」
当社の相談事例では、サポート終了後も利用が続いていたケースが複数あります。Office 2010が2020年10月に終了したとき、Office 2013が2023年4月に終了したときも、サポート終了によって製品が直ちに無効化されるわけではありませんが、環境や構成によって動作は保証されません。
問題は、新しく発見されたセキュリティ上の脆弱性(システムの欠陥)が修正されなくなることです。更新が止まった環境では、未修正の脆弱性が残る可能性があり、一般にセキュリティリスクが高まります。
延命を選択する際のチェック基準についてはAccessを使い続けるためのチェックリスト10項目で詳しく整理しています。延命が成立する条件と、やめるべきサインを10項目で確認できます。
次の期限:2026年10月13日のAccess 2021
2025年11月8日時点で、次の大きな節目はAccess 2021(Office LTSC 2021)の2026年10月13日です。MicrosoftがOffice LTSC 2021向けに一般に公表したESU(有償の拡張セキュリティ更新プログラム)は、同時点では確認できません。
Office LTSC 2021には延長サポートの定めがありません。Microsoftが案内する代表的な移行先はMicrosoft 365 AppsまたはOffice LTSC 2024(Access 2024を含む)です。2029年10月9日までサポートされるAccess 2024(Office LTSC 2024)は、ライセンス費用を固定したい環境向けの現実的な選択肢ですが、こちらも2029年で同じ問題を迎えます。
移行のスケジュール感についてはAccessのサポート終了はいつ?(今すべきこと)を参照してください。
歴史から学ぶ教訓
2007年から2024年までの年表をまとめると、変わらない事実が2つあります。
一つは、少なくとも本記事で確認したAccess 2007以降の買い切り版はすべてサポート終了日が設定されており、順番に終了してきたという事実です。2021年版も2026年10月13日がその日にあたります。
もう一つは、終了後も気づかず使い続けている現場があるということ。当社の相談事例では、担当者の退職、PCの入れ替え、セキュリティ監査を契機に、サポートがすでに終了していたと判明するケースがあります。
「業務が止まらないうちは気づきにくい」という構造的な問題です。理想は、期限の1年前から現状把握を始めることです。
自社のAccessの現状が把握できていない場合は、無料の解析可否チェックからファイル情報の確認をお試しいただけます。
よくある質問
Q. Access 2016と2019のサポート終了日が同じなのはなぜですか。
Microsoftが両バージョンを同じ2025年10月14日に設定しています。固定ライフサイクルポリシーのもとで、発売から約7〜10年で終了する設計です。2019は2018年発売で2025年終了(約7年)となり、2016より短くなっています。
Q. Office LTSC 2021のサポートはなぜ延長できないのですか。
Office LTSC 2021はFixed Lifecycle Policyの対象ですが、製品固有の設定として延長サポートはありません。Windows 10のようなESU(有償の拡張セキュリティ更新)も2025年11月8日時点では一般向けに公表されていません。メインストリームサポート終了日の2026年10月13日が実質的な終点です。
Q. Access 2024に切り替えれば当面安心ですか。
2029年10月9日までサポートされます。ただし2029年にはAccess 2024も同じ問題を迎えます。2025年11月8日時点から数えると約4年のサポート期間を確保できる選択肢です。2GB上限や複数人利用の課題といったAccess固有の問題は変わらない点にも注意が必要です。
Q. 過去のバージョンのサポート終了日はどこで確認できますか。
Microsoftの公式ライフサイクルページ(learn.microsoft.com/lifecycle/products)で製品名を検索すると確認できます。本記事の年表もMicrosoft公式の各製品ライフサイクルページから取得した情報をもとに作成しています。
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