Accessを無料で使う方法はある?Runtimeと無料版の実際
「Accessを無料で使いたい」方へ。作成・編集できる無料のフル版は無く、無料のAccess Runtimeは実行専用、Microsoft 365の体験版は1か月で自動課金です。目的別に無料〜低コストの選択肢と、無料代替ソフトの位置づけを整理します。
結論:ずっと無料で使える「フル版のAccess」は無い。ただし目的別に手はある
先に結論をお伝えします。データベースを自分で作ったり設計を直したりできるフル版のMicrosoft Accessを、期限なくずっと無料で使う公式の方法はありません。Accessは有料の製品だからです。ただし「何をしたいか」によっては、無料または低コストで済む選択肢があります。
よくあるのは次の3つの状況です。それぞれ向かう先が違うので、まず自分がどれに当てはまるかを確認してください。
- 誰かが作ったAccessのアプリを「動かしたいだけ」→ 無料のAccess Runtime
- Accessを「試しに触ってみたい」→ Microsoft 365の1か月無料体験
- お金をかけずに「同じような管理をしたい」→ 無料の代替ソフト
なぜ「ずっと無料のフル版Access」は無いのか
AccessはWord・Excelと同じ有料のMicrosoft Office製品です。手に入れる方法は、買い切り版のAccessを購入するか、Accessを含むMicrosoft 365のプランを契約するかのどちらかで、いずれも費用がかかります。価格や入手方法そのものは別の観点(そもそも新規に導入すべきか)とあわせて検討したいところです。
「無料版Access」という名前の公式製品は無い、という点をまず押さえておけば、次の選択肢の意味が分かりやすくなります。
目的別・無料に近い3つの選択肢
| 選択肢 | 費用 | できること | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Access Runtime | 無料 | 既存アプリの実行・データ入力(設計変更や新規作成は不可) | 配布されたアプリを使う側 |
| Accessを含むMicrosoft 365の無料体験 | 1か月無料(その後は有料) | フル機能で作成・編集も可能 | まず試してみたい人 |
| 無料の代替ソフト | 無料 | Accessとは別ソフトでデータベース管理 | 費用をかけたくない人 |
Access Runtime(無料)でできること・できないこと
Access Runtimeは、Microsoftが無料で配布しているソフトです(Microsoft サポート:Access Runtime のダウンロードとインストール)。ただし「実行専用」で、テーブルやフォームなどを作る・直すための設計用の画面は取り除かれています。つまり、すでにある.accdbアプリを動かすことはできても、テーブルやフォームの設計変更・新しいデータベースの作成はできません(既存アプリでのデータの入力・更新は、そのアプリが許可していれば行えます)。
たとえば、社内でAccessの業務システムを一人が管理し、ほかの人はそれを使うだけ、という運用なら、使う側のパソコンはRuntimeで足ります。ライセンス費を抑えられるため、延命の場面でも選ばれます(当社が移行の相談を受ける中でもよくある構成です)。配布や設定の詳しい進め方はAccess Runtimeで無償配布する延命策で解説しています。一方で、その業務システムを直せる人が別に必要になる点は変わりません。
「無料の代替ソフト」という選択肢
Accessそのものではなく、無料で使えるデータベース系のソフト(LibreOffice Baseなど)で代用する道もあります。ただし、Accessで作り込んだフォームやレポート、VBAの処理がそのまま動くわけではなく、移し替えには手間がかかります。無料ソフトからkintoneやWebシステムまで、代替案の実力と限界はAccessの代わりになるものは?で用途別に比較しています。「無料」だけで選ぶと後で困りやすいので、続けられる運用かどうかまで含めて選ぶのがおすすめです。
「無料ダウンロード」で気をつけたいこと
検索すると「Access 無料ダウンロード」といった情報も見かけますが、正規のAccess本体(作成・編集できる版)を無料で配布する公式ルートはありません。ライセンス認証を回避した非正規版はライセンス条項に反する使い方になりますし、Microsoftも非正規のOfficeにはマルウェア等の危険があると注意を促しています。業務で使うデータを扱う以上、正規の入手方法を選んでください。
よくある質問
Q. 昔の無料のAccess(2010 Runtimeなど)は今も使えますか。
旧版のRuntimeの配布状況はバージョンによって異なりますが、いずれも実行専用である点は同じで、作成・編集はできません。サポートが終了した古い版をそのまま使い続けるとセキュリティ面のリスクもあるため、動かす目的ならサポート対象の新しいRuntimeを選ぶほうが無難です。
Q. 無料体験でずっと使い続けられますか。
Microsoft Accessを含むMicrosoft 365 Business Standardなどの対象プランでは、無料体験が用意されている場合があり、その多くは1か月で、期間を過ぎると自動的に有料へ切り替わります(体験期間中に解約は可能です)。提供条件はプラン・地域・時期によって異なります。恒常的に使うなら、いずれかの有料プランか買い切り版が必要になります。
Q. Microsoft 365を契約しているのにAccessが入っていません。
プランによってはAccessが含まれません。その場合は、Accessを含むプランへ切り替えるか、追加でAccessを用意する必要があります。
Q. 無料で続けるより、いっそ作り直したほうがよい場合は。
Runtimeで動かし続けるのは実行だけの延命で、作り直しにはなりません。Excelへ戻す案も、Accessとは別の課題(同時編集や履歴・整合性の管理)が出てきます。作り直しや移行を検討する段階なら、今あるAccessが解析できるかを無料の解析可否チェックで確認できます(顧客データの送信は不要です)。
触れないAccessが「診断できるか」だけ、確かめませんか。
顧客データは送信不要。発注の義務もありません。
約2分・ファイル送信不要・発注義務なし/説明はオンライン・売り込みはしません