Accessのバージョンの違い|2016/2019/2021と365版の選び方
Access 2016/2019は2025年10月14日にサポート終了済み、2021は2026年10月13日終了予定。買い切り版は機能固定、Microsoft 365版は機能追加継続。購入形態・機能更新・サポート期限の3点から各バージョンの違いと選び方を解説します。
結論:バージョンの違いは「買い方」「機能更新の有無」「サポート期限」の3点に集約される
Accessには一括購入する買い切り版(2016/2019/2021/2024)と、Microsoft 365サブスクリプションに含まれるMicrosoft 365版の2系統があります。どちらを使っているかによって、受け取れる機能更新の量とサポート期限が大きく変わります。
2025年11月8日時点でいえば、Access 2016と2019はすでにサポートが終了しており、2021は2026年10月13日に終了予定です。Access 2024とMicrosoft 365版は引き続きサポートが続いています。まず自分のバージョンがどれかを確認するのが最初の一歩です。
バージョン一覧と購入形態の違い
Accessの主なバージョンと購入形態を整理します。「買い切り版」はOfficeパッケージまたはAccess単体として一度購入すれば追加費用なく使い続けられますが、購入時点の機能が固定されます。「Microsoft 365版」は月額または年額のサブスクリプションで、契約を続ける限り機能が更新されます。
| バージョン | 購入形態 | 機能更新 | サポート終了日 | 2025年11月時点 |
|---|---|---|---|---|
| Access 2016 | 買い切り(Office 2016) | なし | 2025年10月14日 | 終了済み |
| Access 2019 | 買い切り(Office 2019) | なし | 2025年10月14日 | 終了済み |
| Access 2021 | 買い切り(単体またはOffice LTSC 2021) | なし | 2026年10月13日 | 終了予定(約11か月後) |
| Access 2024 | 買い切り(単体またはOffice LTSC 2024) | なし | 2029年10月9日 | サポート中 |
| Microsoft 365版 Access | サブスク(Microsoft 365) | 継続的に更新 | 確定した終了日なし(※) | サポート中・機能追加中 |
※ Microsoft 365版はModern Lifecycle Policyのもとで提供されており、2025年11月8日時点で廃止の公式発表はありません。ただし無期限の提供保証ではなく、後継製品・サービスなしでサポートを終了する場合は原則として12か月前に通知される方針です(後継がある場合など、この通知が適用されないケースもあります)。
Access 2021のサポート期限の詳細(ESUなし・延長なし)はAccessのサポート終了はいつ?にまとめています。
買い切り版とMicrosoft 365版の機能差
買い切り版(2016〜2024)は、購入時点の機能がそのまま固定されます。セキュリティ更新はサポート期間中に届きますが、機能の追加はありません。一方でMicrosoft 365版はMicrosoftが随時機能を追加しており、MonacoベースのSQLエディタ(Microsoft 365のCurrent Channelで2024年10月展開)など、Microsoft 365固有の機能が増えています。
ただしこの差は「どちらが優れているか」という話ではなく、用途と運用方針の問題です。ライセンス費用を固定したい、完全閉域ネットワークで運用したい(その場合はOffice LTSC 2024が候補)、といった現場では買い切り版のほうが合う場合もあります。
主な機能差の概要(2025年11月時点):
- MonacoベースのSQLエディタ(構文ハイライト・オートコンプリート)→ Microsoft 365版のCurrent Channel限定
- Dataverse連携(DataverseへのデータエクスポートとPower Apps統合)→ Access 2024でも利用可能
- 新しいUI改善・細かな機能追加 → Microsoft 365版が先行して受け取る
MonacoエディタについてはAccess 2024(LTSC版)では使えない機能です。詳しくはAccessのMonaco SQLエディタで解説しています。
サポート終了とは何が変わるのか
サポートが終了しても、Accessのファイルは引き続き開けます。業務がその日に止まるわけではありません。変わるのは、セキュリティ更新と不具合修正の提供が止まることです。
Access 2016/2019は2025年10月14日にすでに終了しています。使い続けるほど、新しく見つかった脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が放置されたままになります。個人情報や取引データを扱う業務では、更新の止まったソフトを使い続けること自体が管理上の問題になる場合があります。
「使えなくなる」ではなく「守られなくなる」という整理が正確です。Access 2021も2026年10月13日以降は同じ状況になります。なお2025年11月8日時点では、MicrosoftからAccess 2021を含むOffice LTSC 2021向けのESU(有償の拡張セキュリティ更新プログラム)や延長サポートの提供は発表されておらず、現行の公式期限は2026年10月13日のままです。Microsoft 365版への移行かAccess 2024への切り替えが実質的な選択肢になります。
自分のバージョンを確認する方法
Accessを起動して「ファイル」タブを開き、「アカウント」または「Accessのバージョン情報」を選ぶとバージョン情報が表示されます。
確認のポイント:バージョン番号だけでは2016/2019/2021/2024を確実に区別できません。内部的にはいずれも16.0系の番号を使うバージョンがあるためです。確実なのは「ファイル→アカウント」の製品情報欄に表示される製品名(「Office 2016」「Office 2019」「Microsoft 365」など)で判断することです。
Microsoft 365版の場合は製品情報欄に「Microsoft 365」と明示されています。Access単体版を購入している場合も、「Accessのバージョン情報」で製品名が確認できます。
社内に複数のPCがあり、どのバージョンのAccessが何台入っているか把握できていない場合は、無料の解析可否チェックからご相談いただければ、ファイル情報をもとにバージョン確認をお手伝いできます。
どのバージョンを選ぶべきか
これから新たにAccessを導入するなら、Microsoft 365版かAccess 2024の2択です。
Microsoft 365版は継続的に機能が追加されており、2025年11月時点で確定した終了日はありません。ただし月額費用がかかり、Microsoft 365のプランによっては含まれない場合があります(詳細はMicrosoft 365にAccessがない原因と対処)。
Access 2024は2029年10月9日が廃止予定日です。単体版はModern Lifecycle Policy、Office LTSC 2024に含まれる版はFixed Lifecycle Policyとライフサイクル方針が異なりますが、どちらも同じ2029年10月9日が終了日です(公式ライフサイクルページで確認済み)。機能はリリース時点で固定されますが、MonacoエディタのようなMicrosoft 365限定機能が不要で費用を固定したい場合に向きます。
すでにAccess 2021を使っている場合、2026年10月13日までは現状維持できますが、2025年11月8日時点では延長の公式手段が発表されておらず、期限から逆算して移行計画を立てるのが現実的な対応です。スケジュールの立て方はAccess移行のスケジュールで詳しく解説しています。
Access 2016/2019はすでにサポートが終了しているため、早急な対応が必要な状況です。
よくある質問
Q. Access 2019とAccess 2021の機能の差はありますか?
買い切り版どうしの機能差は限定的です。サポート期限のほうが実務上の違いとして大きく、2019は2025年10月14日に終了済み、2021は2026年10月13日に終了予定という差があります。機能面よりも期限を基準に判断するのが現実的です。
Q. Access 2021からMicrosoft 365版に切り替えればサポート問題は解決しますか?
2025年11月時点では廃止の公式発表がなく、継続的にサポートと機能追加が行われているため、サポート期限の問題は当面回避できます。ただしMicrosoft 365版はサブスクリプション契約なので継続費用が発生します。また2GBの容量制限や複数人同時利用での性能上の課題(当社実務上の見解)といったAccess固有の問題は変わりません。バージョン切り替えは延命策の一つと位置づけるのが現実的です。
Q. Access 2024はいつまでサポートされますか?
2029年10月9日が廃止予定日です。単体版はModern Lifecycle Policy(Retirement Date: 2029年10月9日)、Office LTSC 2024に含まれる版はFixed Lifecycle Policy(Mainstream End Date: 2029年10月9日)と方針が異なりますが、終了日は同じです。2025年11月8日時点では延長サポートや有償のESUの発表はありません。確認はMicrosoft公式のAccess 2024ライフサイクルページで行えます。
Q. Microsoft 365版Accessはいつ廃止されますか?
2025年11月8日時点でMicrosoftから廃止の発表はなく、機能追加が継続されています。Modern Lifecycle Policyのもとで提供されており、後継製品・サービスなしで終了する場合は原則として12か月前に通知される方針ですが、これはすべてのケースで保証される期間ではありません。継続利用には有効なサブスクリプションとサポート対象の構成を維持する必要があります。
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