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スクショ×AIで設計ガイドを作る手順|操作を撮って章立てまで

設計ガイドや手順書を白紙から書かず、業務を操作しながらスクショを撮りためて時系列でAIに読ませ、章立てに起こす実践術。撮り方のコツ・連番フォルダ規約・章立てプロンプト・AIの推測を除くチェック観点まで、コピペで使える形で解説します。

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結論:設計ガイドは白紙から書かず「撮って・渡して・直す」で作る

システムの設計ガイドや手順書を白紙から書き起こすと、時間がかかるうえに操作の抜けが出ます。実際に手を動かした人ほど、細かい手順を「当たり前」として書き飛ばしてしまうからです。

そこで順番を変えます。先に業務を操作しながらスクリーンショットを撮りためて、その画像群を時系列でAIに読ませ、設計ガイドの章立てに起こす。書く前に素材を集めてしまうやり方です。当社がAccess移行の現状把握で使っている手順を、フォルダ規約やAIへの渡し方まで具体的に紹介します。

なお、1つの画面の項目や入力規則を仕様書にまとめたいときは、スクショ×AIで画面仕様書を作る手順のほうが向いています。この記事で扱うのは、画面単位ではなく「業務の一連の操作」を撮って設計ガイド全体の骨子を作る方法です。

なぜ「操作しながら撮る」のか

作業を終えてから思い出して書くと、記憶は要点だけに圧縮されます。「受注を入力して、在庫を確認して、納品書を出す」——これだけ書けた気になりますが、実際は途中で別画面を開いて単価を確認していたり、特定の条件でだけ警告が出ていたりします。その分岐が、移行先で再現すべき仕様そのものです。

スクリーンショットは、この抜けを防ぐ記憶のトリガーになります。撮った画像を後から並べると「そういえばこの画面も開いていた」と操作が芋づる式に戻ってきます。文章のメモより、画面そのものが残っているほうが確実です。動画を録る方法もありますが、後で見返す手間と、AIに渡しやすい形という点で、要所を静止画で撮るほうが扱いやすい場面が多いというのが当社の感触です。

撮り方のコツとフォルダ・ファイル名の規約

あとでAIに時系列で読ませるので、撮る順番と並び順が一致するように名前を付けます。ここを雑にすると、AIが操作の前後関係を取り違えます。当社では次のような規約を先に決めてから撮り始めます。

受注処理/
  01_受注メール受信.png
  02_受注入力フォーム_起動直後.png
  03_受注入力フォーム_顧客選択.png
  04_在庫確認画面.png
  05_在庫不足の警告ダイアログ.png   ← 例外はここで撮る
  06_納品書レポート_印刷プレビュー.png

押さえておくと後がラクなポイントは次のとおりです。

  • 先頭を連番にする(2桁なら99枚まで並び順が崩れない。それ以上撮るなら桁数を増やす)
  • ファイル名に「何の画面か・どの状態か」を日本語で書く(AIが画像を取り違えても名前で補正できる)
  • 例外・エラー・確認ダイアログは意識して1枚撮る(通常操作より価値が高い)
  • 入力途中と確定後の両方を撮る(何が自動計算されたかが分かる)
  • 個人情報や取引先名が写った画面は、渡す前にぼかす(後述)

1業務あたり10〜20枚が目安です。多すぎると読ませるときに散らかり、少なすぎると分岐が拾えません。撮りながら「この操作はなぜ必要か」を一言メモしておくと、後の確認が速くなります。ヒアリングで何を聞くべきかはヒアリングシートの項目チェックリストも参考にしてください。

AIへの渡し方と、章立てを起こすプロンプト

画像を読めるAIに、連番順にまとめてアップロードします(ChatGPT・Claude・Geminiなどには画像対応モデルがあります。対応状況や制限は変わるので、各社の最新情報を確認してください)。そのうえで、いきなり完成文を求めず「まず章立てから」と段階を踏ませるのがコツです。

これは「受注処理」という業務を、実際に操作しながら撮った
スクリーンショットです。ファイル名の連番が操作の順番です。

まず、この一連の操作から設計ガイドの目次(章立て)だけを
作ってください。次のルールを守ってください。

- 画像から読み取れる操作だけで構成する
- 各章に、対応するスクリーンショットの番号を添える
- 操作の目的や理由が画像から判断できない箇所は、本文に
  書かず「要確認」として章末にまとめる
- あなたの推測で手順を補完しない

章立てが妥当なら、続けて「第1章の本文を、画像に写っている操作だけで書いて」と1章ずつ進めます。まとめて全文を書かせると、AIが写っていない手順を想像で埋めがちなので、章単位で確認しながら進めるほうが安全です。出力はMarkdownで受け取ると、そのまま社内Wikiや文書に貼りやすくなります。

# 受注処理 設計ガイド

## 1. 受注の受付(対応: 01, 02)
## 2. 顧客の特定と新規登録(対応: 03)
## 3. 在庫の引き当て(対応: 04)
## 4. 在庫不足時の例外対応(対応: 05)
## 5. 納品書の出力(対応: 06)

## 要確認
- 03: 顧客が複数候補あるときの選び方(画像からは不明)
- 05: 警告後に発注する条件・発注先の決め方(画像からは不明)

「要確認」に挙がった項目こそ、現場に聞くべき仕様です。ここを埋める作業は、帳票の棚卸しをAIで進めるAccessレポートのスクショから帳票一覧を作る方法とも共通する考え方です。

AIの下書きをそのまま使わないための注意

この方法は下書きを速く作れますが、完成品ではありません。当社が必ず人の手でチェックしているのは次の点です。

チェックする点なぜ必要か
写っていない手順を推測で書いていないかAIは空白をもっともらしく埋める。実在しない操作が混じる
操作の順序が画像の連番とずれていないか画像の取り違えで前後が入れ替わることがある
「なぜその操作をするか」の背景過去の事故対応や取引先との約束は画面に写らない
個人情報・取引先名のマスキング漏れ撮影時に写り込んだ機微情報が本文に残る

機微情報は、そもそもAIに渡す前に画像側でぼかしておくのが基本です。顧客名や単価が判断に不要なら、黒塗りやモザイクで消してから渡します。使うAIの入力データの取り扱いは、各社の公式ポリシーで事前に確認してください。無料版に機密を入れない、会社が許可したサービス以外は使わない、といったルールを先に決めておくと安全です。

Access移行の現状把握で、どこに効くか

Access移行では、テーブルやVBAを解析するだけでは「人がその画面で何をしているか」が抜け落ちます。スクショ駆動で操作の流れを設計ガイドにしておくと、移行先で再現すべき業務が目に見える形で残ります。

人の操作の流れはスクショで、業務の背景や例外の理由は対話で引き出す。この2つを組み合わせると現状把握の精度が上がります。背景の引き出し方はAIに質問させて業務フローを整理する方法、調査全体の進め方はAccess移行前の業務フロー調査で解説しています。

Microsoft 365版のAccessは画面まわりにも手が入っています(2026年6月には、フォームの約22インチというサイズ制限を緩和するBig Formsがベータで提供され、Current Channelプレビューへの提供は2026年7月21日ごろの予定。Access Blog)。バージョンによって画面が変わることもあるので、撮ったスクショには、いつ・どのバージョンで撮ったかを残しておくと、後の食い違いを防げます。

当社では、こうした操作スクショや業務の説明をもとに、移行相談用の資料の骨格を作る支援をしています。何から手をつければいいか分からない段階でも、無料の解析可否チェックから現状の相談ができます。

よくある質問

Q. スクリーンショットは専用ツールが必要ですか。

WindowsのSnipping Tool(Windowsキー+Shift+S)だけで十分です。撮った画像を規約どおりの名前で保存していけば、追加のツールは要りません。連続操作を撮るなら、Windows 11のSnipping Toolに付いている画面録画で一度撮ってから、必要な場面を静止画で切り出す方法もあります。

Q. 何十枚も撮ったら、AIが一度に読めますか。

モデルやプランによって一度に扱える枚数や画像サイズの上限が違います(各社の最新仕様を確認してください)。業務ごと(受注処理・請求処理など)にフォルダを分け、フォルダ単位で渡すと現実的です。当社では、1つの業務で20枚程度を超えたら、前半・後半に分けて章立てを作り、あとで結合するようにしています。

Q. できあがった設計ガイドは、そのまま移行の見積に使えますか。

骨子としては使えますが、そのままでは不十分です。「要確認」に挙がった仕様を現場で埋め、AIが推測で書いた部分を削って、初めて要件の材料になります。仕様書が全く無い状態からの解析についてはブラックボックス化したAccessの解析手順も参照してください。

Q. 撮る担当と、業務を知っている担当が別々でも大丈夫ですか。

操作は業務を実際にやっている本人に撮ってもらうのが確実です。撮影者が別だと、本人が無意識にやっている確認操作や例外処理が抜けやすくなります。難しい場合は、本人の操作を隣で見ながら要所で撮る形にすると、抜けを減らせます。

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